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これまで実用化されてきたケラチンは、毛髪中の天然ケラチンに比べて分子量が非常に小さく、髪のダメージ部分に「点」の状態で浸透して補修・修復を行ってきました。一方、プロティキュートは、天然ケラチンの分子量にごく近く、従来のものより分子量が大きいため、髪の傷んだ部分を「点」ではなく「面」で包み込みます。これにより補修・保護効果が高まり、さらに絶妙のアミノ酸バランスによって、糖やアミノ酸などの親水性成分と皮脂などの疎水性成分を共に包み込み、安易に流出しないよう保持する働きにも優れています。
ブリーチ毛を、10倍薄めたプロティキュート(γ-ケラトース)と、従来の低分子量の加水分解ケラチン液に、それぞれ40℃で30分間ひたしてから、「室温処理」では室温状態で脱水→洗浄→乾燥、「熱処理」では、脱水→熱処理(40℃で30分)→洗浄→乾燥を行った場合の、引張強度、引張伸度、コシの強さを測定してみました。その結果、プロティキュートでは熱処理を行うことによって、従来の低分子品よりも引張強度、引張伸度、曲げ剛性が向上し、さらに熱処理により内部に浸透したγ-ケラトース分子が固着しやすくなることがわかりました。
浸透液 |
室温処理 |
熱処理 |
強度(gf) |
伸度(%) |
曲げ剛性 (gf-d/cm) |
強度(gf) |
伸度(%) |
曲げ剛性 (gf-d/cm) |
未使用 |
116.2 |
49.1 |
0.0419 |
116.2 |
49.1 |
0.0419 |
プロティキュート |
117.1 |
47.9 |
0.0432 |
121.6 |
51.0 |
0.0483 |
従来の低分子量加水分解ケラチン |
117.8 |
47.3 |
0.0447 |
117.8 |
48.7 |
0.0439 |
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