|
|
一般にヘアケア製品などに使われるシルクは蚕からつくられ、コラーゲンは肌の真皮の主成分。一方、ケラチンは、毛髪や肌の表皮の主成分です。この3つに共通しているのは、繊維状タンパク質であるということ。しかし、同じタンパク質でも、そのアミノ酸構成は大きく異なり、シルクやコラーゲンが2〜3種類のアミノ酸を中心に構成されているのに対して、ケラチンは18種類ものアミノ酸からできているため、親水性・疎水性バランスに優れています。
ケラチンでは、必須アミノ酸(動物が進化の過程で体内で合成できなくなり、食物等から補給する必要があるアミノ酸)の割合が37%を占めているのに対して、シルクでは9%、コラーゲンは17%となっており、ケラチンの必須アミノ酸割合は、植物タンパク質にとてもよく似ています。天然ケラチンを加水分解したプロティキュートは、アミノ酸組成もケラチンとごく近く、しかも親水性のアミノ酸と疎水性のアミノ酸のバランスはほぼ1対1と、非常にバランスのとれた構造となっており、ケラチンの構造と性質を壊さずに抽出しているからこそ、シルクやコラーゲンに比べ、髪の保護に大きな効果を発揮できるのです。
|
|
γ-ケラトースのアミノ酸組成例 |
|
AMINO ACID |
mol(%) |
|
AMINO ACID |
mol(%) |
Aspartic acid |
5.4 |
|
Valine |
6.1 |
Threonine |
7.6 |
|
Isoleucine |
2.7 |
Serine |
11.4 |
|
Laucine |
5.2 |
Glutamic acid |
10.2 |
|
Tyrosine |
2.4 |
Proline |
6.1 |
|
Phenylalanine |
2.4 |
Glycine |
10.3 |
|
Lysine |
1.5 |
Alanine |
5.7 |
|
Histidine |
0.7 |
Cysteine |
0.3 |
|
Arginine |
6.5 |
|
親水性アミノ酸:疎水性アミノ酸 = 1:1 |
|
|