真皮の老化現象「菲薄化(ひはくか)」を改善する新規抗老化素材を発見
古代エジプトの時代から、現在まで植物としての優れた有用性を認められてきた「ペパーミント」。そのペパーミントに、肌のシワやたるみの原因となる菲薄化(ひはくか)を改善する作用を見出したのが藤田でした。「新しい切り口の製品を、消費者に安全に使用してもらいたい」本研究はそんな藤田の想いから始まりました。
シワやたるみの原因となる菲薄化(ひはくか)
シワやたるみ、ハリの低下などの肌老化症状の原因は、真皮のコラーゲンなどが分解されて肌が痩せ細って見えることです。肌が痩せて薄くなる状態のことを「菲薄化(ひはくか)」と呼びます。真皮が痩せて厚みが減ると肌の弾力が維持しにくくなるため、シワやたるみなどを引き起こすのです。
最近の研究において、肌の菲薄化の根本的な原因は、表皮細胞が出す「細胞外ATP」であることがわかってきました。
「老化の始まりを止める鍵」をペパーミントエキスに見いだす
肌老化の超初期因子である細胞外ATP。「ATP」とは人間のエネルギー源となる重要な物質ですが、細胞外に出ることで周辺組織を構成する細胞を刺激するとされています。刺激された細胞は細胞老化関連因子を分泌(SASP誘導)し、周りの細胞を老化させるのです。この肌老化の始まりに関与する細胞外ATPは、若い細胞よりも老化した細胞において多く放出されます。
約30種類の抗炎症効果が認められているメディカルハーブの中で、ファーストスクリーニングとして、細胞老化の特徴的な現象である細胞周期の停止を誘導するタンパクの発現を顕著に抑制する素材を選別し、さらに SASP因子の抑制を示す候補素材から、老化の超初期因子細胞外ATPの抑制に高い効果を示したのがペパーミントエキスでした。
国内でのヒトモニターにおける実験では、目尻やほうれい線、首のシワに対する有意な改善効果を確認しました。
皮膚が薄い敏感な女性のために、低刺激であることにこだわった
研究を進めていくなかで、菲薄化が進行している肌は微弱で慢性的な炎症が起きていることがわかったため、低刺激の化粧料が必須と考えました。
ペパーミントエキスの高い有効性を維持しつつ、低刺激であることの両立を目指したのです。
肌が弱い方は、使える化粧品がどうしても限られてきます。「自分自身も使用者のひとり。自分が使いたくないものは人に勧められない。」という藤田の想いから、皮膚が弱い方でも安全に使えるよう、精製にこだわり、弊社独自のペパーミントエキスがついに完成しました。
オーガニックペパーミントを使用
Mentha piperita L.
独自の「ペパーミントエキス」を美容と健康に役立つ抗老化素材に
肌の菲薄化に対する細胞外ATPの関与に着目した藤田は、ペパーミントエキスに肌老化を抑制するはたらきを見出しました。このペパーミントエキスは肌老化の予防のみならず、すでにあるシワやほうれい線などの改善にも役立ちます。さらにはスキンケア分野のみならず、メイクのノリの良さの向上やオーラルケアの分野にも応用が可能。弊社のペパーミントエキスは美容や健康にアプローチできる機能性素材なのです。