2025.09.10
new「日本生薬学会第71回年会(熊本)」にて研究発表を行います。HYBIDを抑制するカワラヨモギ成分
2025年 9月14日(日)~15日(月・祝)に崇城大学で開催される「日本生薬学会第71回年会(熊本)」にて、当社研究員が「カワラヨモギ頭花抽出物に含まれる真皮ヒアルロン酸分解関連タンパク質HYBIDを抑制する機能成分の探索」というタイトルで発表を行います。
【発表タイトル】
カワラヨモギ頭花抽出物に含まれる真皮ヒアルロン酸分解関連タンパク質HYBIDを抑制する機能成分の探索
【発表要旨】
ヒアルロン酸(HA)は体内において細胞外マトリックスの主要な構成成分として広く存在し、皮膚の真皮層に存在するHA量は体内の全HA量の半分を占める。近年、真皮層における主要なHA分解関連タンパク質としてHYBID(HYaluronan-Binding protein Involved in hyaluronan Depolymerization)が報告された。HYBIDは加齢だけでなく、ヒスタミン等の外部刺激によっても発現が亢進され、HAの分解が促進される。肌のHA量の減少は、肌の乾燥、ハリや弾力の低下、シワやたるみの形成に繋がる。そのため肌におけるHYBIDの機能抑制は、化粧品の開発等への貢献が期待できる。しかしながら、これまでの研究ではHYBID抑制能を有する具体的な化合物は報告されていなかった。我々はHYBID抑制能を持つ植物の探索を行い、カワラヨモギ(Artemisia capillaris Thunb.)の頭花より得られた抽出物にその有用性を見出した。本研究では、カワラヨモギに含まれるHYBID抑制能を有する活性成分の解明を目的とした。
【発表詳細】
日本生薬学会 第71回年会(熊本)
○ 開催日:2025年9月14日(日)~15日(月・祝)
○ 崇城大学 薬学部キャンパス(熊本市)
公式サイト:https://smartconf.jp/content/jsp71/
○ 一般演題(ポスター)01|1P-30
9月14日(日) ポスター会場(P号館) 示説時間 16:15~17:00
カワラヨモギ頭花抽出物に含まれる真皮ヒアルロン酸分解関連タンパク質HYBIDを抑制する機能成分の探索
◯中川 哲, Kazal Boron Biswas, 河合 有香, 小島 弘之, 坂元 孝太郎 ほか
【関連リンク】 日本生薬学会第71回年会(熊本)