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2025.08.04

研究開発・学術発表

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OAジャーナル“MDPI Cosmetics”にシャクヤク根エキスに関する論文が掲載されました

オープンアクセス(OA)ジャーナル“MDPI Cosmetics”に弊社研究員が執筆したシャクヤク根エキス(ペオグロウ)に関する論文が掲載されました。

 

題名 

「Peony Root Extract Controls AGE–RAGE Interaction, Suppresses AGE Formation, and Reduces Skin Dullness」


(シャクヤク根エキスによるAGERAGE相互作用の制御、AGE生成抑制、肌くすみの低減)

 


要旨 

肌のくすみは、個人の見た目を生物学的年齢よりも老けさせるだけでなく、疲れているようにも見えさせてしまうため、見た目の印象が悪化する。このため、肌のくすみは、人種と年齢に関わらず老化や低質な生活習慣に伴って表れ、多くの人が抱える肌悩みとなる。本研究では、肌のくすみに寄与する因子として、糖化最終産物(AGEs)およびその受容体(RAGEAGEs受容体)に着目した。AGEs 自体は黄味を帯びた色調により「黄ぐすみ」の原因となる。さらに、AGE–RAGE シグナルはメラノサイトにおけるメラニン生成を促進し、炎症を介してケラチノサイトの分化を阻害する。このため、AGE–RAGE 相互作用を制御することで、肌のくすみを軽減できると考えた。さまざまな天然由来成分のスクリーニングによって、シャクヤク根エキス(PRE)が AGE の生成を抑制し、AGE–RAGE 結合を阻害することを見出した。さらに、PRE 存在下では、AGE によって誘導されるメラノサイトのメラニン産生が抑制され、糖化された基底膜成分によって損なわれたケラチノサイトの分化が回復した。ヒト臨床試験では、 PRE 1% 含有するローションを 2 週間塗布したところ、メラニン量が有意に減少し、AGE の蓄積および頬部の可視的なシミの減少傾向も認めらた。これらの知見は、PRE AGE–RAGE 相互作用を制御することで、肌のくすみに包括的にアプローチできる多機能な化粧品原料である可能性を示唆している。

 


 

詳しくは、「Cosmetics 2025, 12(4), 163」をご覧ください。 


【関連リンク】 Cosmetics 2025, 12(4), 163

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