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2023.11.21

研究開発・学術発表

「第51回構造活性相関シンポジウム」にて研究発表

2023年11月20日(月)〜21日(火)に東京・日本薬学会永井記念ホールにて開催された「第51回構造活性相関シンポジウム」にて、弊社研究員が以下の発表を行いました

第51回構造活性相関シンポジウム 公式Webサイト


【発表タイトル】
二環式ペプチドKS-133とクラスB GPCR:VIPR2の結合メカニズム解明と機能的S-S結合の発見

【要旨】

血管作動性腸管ペプチド受容体2(vasoactive intestinal peptide receptor 2: VIPR2)は、VPAC2としても知られるクラスB GPCRであり、中枢神経系を含む全身に発現している。リガンドである血管作動性腸管ペプチドVIPや下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチドPACAPと相互作用することで、統合失調症、マクロファージを含む癌免疫賦活化、乳癌の増殖と転移などに関係し、創薬標的として注目されている。その一方で、VIPR2に選択的な低分子化合物の開発は難航しており、臨床試験に適用可能な化合物は報告されていない。我々は過去にVIPR2選択的アンタゴニストとして二環式ペプチドKS-133: Ac-(CPPYLP[KYLC)D]LI-NH2(Cys1とCys10の側鎖間でS-S結合を形成し、Lys7とAsp11の側鎖間でアミド結合を形成している)を見出している。ここでは、アミノ酸配列情報に基づいてタンパク質の立体構造を高精度で予測する人工知能AlphaFold version 2.0と分子動力学シミュレーションを駆使することで明らかとなったKS-133とVIPR2の結合メカニズムと、それらの複合体モデルを構築する過程で見出されたVIPR2のシグナル伝達機能に関わる新たなS-S結合について発表する。 



【発表詳細】
第51回構造活性相関シンポジウム(東京)

○ 開催日:2023年11月20日(月)~21日(火)
○ 会場:日本薬学会永井記念ホール
○ 発表内容:KP20 二環式ペプチドKS-133とクラスB GPCRであるVIPR2の結合メカニズムの解明とVIPR2における機能的S-S結合の発見
 ◎坂元孝太*、浅野智志、吾郷由希夫、広川貴次(*一丸ファルコス株式会社)





【関連リンク】 第51回構造活性相関シンポジウム

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