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2005.04.01

研究開発・学術発表

「日本薬学会第 125 年会」にて研究発表。アーティチョーク抽出物中のNF-κB抑制成分ほか

一丸ファルコス株式会社(本社/岐阜県本巣市 代表取締役/安藤芳彦)は、平成17年3月29日~31日の3日間、東京ビックサイトにて開催された「日本薬学会第125年会」において、下記3題の研究成果を発表いたしました。


符号:(1)
題目(研究テーマ):アーティチョーク抽出物中のNF-κB抑制成分

符号:(2)
題目(研究テーマ):メグスリノキ樹皮由来芳香族化合物の美白及びラジカル消去効果

符号:(3)
題目(研究テーマ):植物抽出液によるメラニン取り込み抑制効果

(注)(1)は、「名古屋市立大学大学院医学研究科、岐阜薬科大学生薬研究室」と当社との共同研究です。
 (2)は、「日本大学理工学部、京都府立医科大学、日本大学薬学部」と当社との共同研究です。


各研究テーマの発表要旨については、以下のとおりです。

(1) 「アーティチョーク抽出物中のNF-κB抑制成分」
NF-κBは生体内における多くの重要な遺伝子群の発現調節に寄与することが知られており、このNF-κB転写抑制を目的に、効果のある植物抽出液の検討およびその有効成分の検討を行いました。その結果、アーティチョーク抽出液に強い活性を認め、その有効成分を cynaropicrin と決定しました。

(2) メグスリノキ樹皮由来芳香族化合物の美白及びラジカル消去効果
 メグスリノキ樹皮抽出物より新規の化合物を含む12種類のジアリールヘプタノイドを単離し、B16メラノーマ細胞を用いてメラニン産生抑制試験を行ったところ、9種類のジアリールヘプタノイド類にアルブチンを上回る強い美白効果を見出しました。また同様に数種の化合物については、α-トコフェロールと同等以上のDPPHラジカル消去活性やβ-カロチンと同等の抗発がんプロモーター活性を見出しました。

(3) 「植物抽出液によるメラニン取り込み抑制効果」
従来の美白剤はメラニンの産生を抑えるものが殆んどでありました。本研究では、「作られたメラニンを目に見えるところまで移動させない、つまりメラニンを作っても肌が黒く見えない」という、斬新な特徴を持つ美白剤を提案しました。


なお、詳細については、日本薬学会第125年会のホームページ(http://nenkai.pharm.or.jp/125/web/)にてご参照ください。

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