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2011.12.13

研究開発・学術発表

「栄養補助食品・機能性食品国際学会(ISNFF)2011」にて研究発表。サケ鼻軟骨由来プロテグリカンの経口摂取による変形性関節症の改善について

2011年11月14日(月)~17日(木)、北海道 札幌市で開催されました「栄養補助食品・機能性食品国際学会(ISNFF)2011」にて、下記の研究成果を発表しました。会場内は300~400名ほどの人で賑わい、ポスター発表でも大変大勢の方に聴講頂きました。


題名(研究テーマ)
「サケ鼻軟骨由来プロテグリカンの経口摂取による変形性関節症の改善について」
発表者 高橋 達治研究員
発表要旨
この研究では、酢酸溶液にて抽出された分子量約45万のサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン(SPG)の経口摂取による変形性関節症(OA)の痛みと、軟骨代謝のバイオマーカーを用いた評価を行いました。
その結果、SPGの経口摂取12週間後、軟骨分解マーカーであるC2Cと、軟骨合成マーカーであるCPⅡは、有意に増加しました。軟骨代謝バランスのC2C/CPⅡ比は、低下傾向を示し、軟骨合成の相対的亢進が示唆されました。
さらに、SPGの摂取により、他覚所見のJOAスコア(日本整形外科学会膝OA治療成績判定基準)と自覚症状のJKOM(日本版膝OA患者機能評価尺度)及びVAS(視覚的アナログ尺度)の数値が有意に改善し、経時的に膝関節の痛みが軽減されました。

題名(研究テーマ)
「シナロピクリンは炎症によるHIF2A/NF-κBシグナルの活性化を抑制することで軟骨を保護する」
発表者 桝谷 晃明研究員
発表要旨
最近、NF-κBの活性化により誘導されるHIF2Aが、変形性関節症の原因の一つである可能性が報告されました。これまでに、我々はアーティチョークの抽出物に強いNF-κB抑制効果があり、その活性成分がシナロピクリンであることを報告してきました。
この研究では、シナロピクリンの軟骨への有用性について、ヒト軟骨細胞(OUMS‐27)を用い、qRT‐PCR法により、軟骨代謝に関わる遺伝子発現解析を行いました。
その結果、シナロピクリンは炎症により誘導されるHIF2Aの活性化を抑制し、また、Ⅱ型コラーゲン分解酵素であるMMP13と、プロテオグリカン分解酵素であるADMATS4の発現抑制が認められました。さらに、シナロピクリンは炎症による軟骨合成因子の低下も改善しました。
本研究により、シナロピクリンは炎症によって誘導されるHIF2A/NF‐κBシグナルの活性化による軟骨の破壊を抑制するとともに、炎症による軟骨基質の減少も抑制することで、軟骨を保護する可能性が示唆されました。


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