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2023.06.21

分析機器LC-MS/MSの活用

LC-MS/MSとは

LC-MS/MSとは、液体クロマトグラフ質量分析計(Liquid Chromatograph – Mass – Mass Spectrometry:LC-MS/MS)の略で、高速液体クロマトグラフ(HPLC)と三連四重極型質量分析計(MS/MS)を組合わせた装置です。この装置を使用することにより、液体に溶解しイオン化するものであれば、複数の化合物が混在する状態であっても、より正確に微量成分の定量分析を行うことが可能となります。

HPLCはクロマトグラフィーの一種で、複数の物質が含まれているものから単一の化合物を分離し、標準品と比較することによりその成分を同定することができます。
LC-MSは、HPLCで分離・同定した成分について、その重さ(分子量)まで測定することが可能です。
さらにLC-MS/MS はそれらの機能に加えて、プロダクトイオンを検出することでその化合物の構造に関する情報までを得ることができ、より正確に成分同定を行うことが可能です。LC-MS/MS は、複数の化合物が含まれる中の微量成分であっても、より正確に分子構造を推定することができる装置です。

LC-MS/MSの活用

一丸ファルコスが製造する製品の多くは、天然物から抽出したエキスです。
有用な天然物から活性成分を明らかにする場合、一般的には複数の精製方法を組合せ、活性を指標にして活性成分を単離、構造決定します。様々な成分が複数含まれる天然物においては、かなりの時間と労力が必要で、溶媒やシリカゲルなどの材料費も多くかかります。
LC-MS/MSは、構造解析的には分子量に関する情報が得られ、物質の構造に関する検討が行い易くなり同定の参考になります。さらに、分析手法的には特異性の高い分析が可能となります。LC-MS/MSの活用により、天然物に含まれる成分同定や含有量の測定が短時間に行えることとなります。
今後は、今まで解明することが難しかった活性成分の同定ならびに含有量を迅速に測定し、天然物に含まれる未知なる力の解明に役立てたいと考えます。

●LC-MS/MSのスペック
LCMS™-8050
 超高速トリプル四重極型LC/MS/MS

SDGsとの関わり

LC-MS/MSの導入により研究開発における開発スピードのアップが、「産業と技術革新の基盤をつくろう」への取組に寄与するものと考えます。

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