美白メラニン・クレアージュ開発

メラニンができても黒くならない?!新しい視点が生んだヒット

「美白=黒くならないこと、であれば、たとえメラニンができてしまったとしても、目に見えなければいいんじゃないの?」という意表を突く斬新な視点で始まった当プロジェクト。表皮細胞のメラニン取り込みを阻害することで、黒くなることを防ぐ機能を持つ成分を探し出すことがミッションとなった。数百もある動植物のうち、もっとも高い効果を示した素材がカルフォルニアの太陽を浴びたプルーン。かくして、ケラチノサイトをターゲットとした“メラニン・ダイエット”の理論が誕生した。

微に入り細を穿った美白理論へのアンチテーゼ

まず、当社の製品開発のスタイルは大きく2つの方法に分けられることを、先にお伝えしておきましょう。1つは、素材が先にあって、これをどうやって使うか、どのような効果効能があるか、というアプローチで研究を進めるパターン。もう1つは、効果効能面など研究対象となるテーマがあり、それに合う素材を見つけていくパターンです。
今回のテーマは、後者のスタイルとして「美白」分野に新たな視点から挑戦したプロジェクトでした。美白というのは、世界中の開発者が取り組んでいるテーマで、微に入り細を穿った数多くの研究が存在し、たとえば、メラニン合成阻害、抗酸化、ターンオーバー促進などがあります。それこそ何が一番大事なのかということが消費者の方には理解がしづらいですし、研究者自身でさえ、わからなくなっているというような状況といえました。そこで田中が目をつけたのは「そもそも美白って何だろう」という素朴な疑問。「要は黒く見えなければいいんだよな・・・」という大胆な切り口からスタート。紫外線が原因でメラノサイトがメラニンを作ることを止めるのではなく、たとえメラニンができてしまったとしても、それを肌の表皮細胞へと受け渡さなければ、黒くは見えない。ではこのメラニンの受け渡しを阻害し、表皮細胞がメラニンを取り込まない、名づけて“メラニン・ダイエット”を今回の研究テーマにしようと決まったのでした。

新しい視点を補強する理論の構築

とはいえ、この新しい視点は、ともすれば眉唾ものになりかねない、独自性の高い考え方です。そこで、田中は、大胆な視点とは裏腹に、緻密な研究を始めました。「この考え方が受け入れられるかどうか、納得してもらえるのかどうかというのが、一番の心配事でした」との言葉からもわかるとおり、田中は、メラニンがメラノサイトから表皮細胞へ受け渡されるメカニズムに関しての研究論文を世界中から集め、既存の研究で解明されている部分、解明されていない部分を綿密に調査し、そして、このメカニズムを阻害するような物質を見つけ出すための試験方法を構築しました。

数百の素材の中から発見されたのはプルーン

そして、当社に数百存在する多数の素材を数ヶ月にわたりこの試験にかけ、ついに発見されたのがプルーン(セイヨウスモモ)の果肉を分解して得られる成分でした。この成分を加えた場合、表皮がメラニンを取り込むのを抑制する働きが見られます。この結果、皮膚の美白作用が見られ、また保湿にも効果があることがわかりました。

新たな発想を無駄にしないパイオニアスピリット

新たな美白理論は、メラニンは敵!とのごとくメラニンの生成を防ぐことではなく、メラニンが表に出てこないという部分に着目したことで生まれました。
2010年現在、ひそかなブームとして、美容雑誌などに取り上げられることとなりました。
当エピソードからわかるのは、やはり、人と違った発想を無駄にせず、チャレンジしてみるというパイオニアスピリット。当然ながら、成功の影には多数の失敗に終わったコンセプトもあるわけですが、いずれにせよ、新しいアイデアを面白がり、興味を持って研究に打ち込むことが成功の秘訣と、この開発部を長年率いてきた開発部長の坪井は語ります。

 
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