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2022.08.19

研究開発・学術発表

「International Journal of Cosmetic Science」に論文掲載

「International Journal of Cosmetic Science」 に弊社研究員が執筆したアルニカ花抽出物の肌のボリュームアップ効果に関する論文が掲載されました。

題名
Arnica montana L. extract containing 6-O-methacryloylhelenalin and 6-O-isobutyrylhelenalin accelerates growth and differentiation of human subcutaneous preadipocytes and leads volumizing of skin」
6-O-メタクリロイルヘレナリンと6-O-イソブチリルヘレナリンを含むアルニカ花エキスはヒト皮下脂肪前細胞の増殖と分化を促進し、皮膚のボリュームアップにつながる

要旨
老け顔の重要な要因の一つとして、皮下脂肪組織の体積の減少が挙げられる。皮下脂肪組織の体積の減少は、皮膚の弾力性の低下やシワの形成につながる。この問題に対処する手段として脂肪注入があり、顔、唇、バストなどの膨らみを増すために使用されている。しかしながら、脂肪注入は侵襲的・外科的な方法である。そこで、本研究では、皮下脂肪細胞の体積を増加させ、より若々しい肌の外観を作り出す新規の化粧品成分の発見を目的とした。天然成分の探索では、皮下前駆脂肪細胞の数と皮下前駆脂肪細胞内への脂肪滴の蓄積の2つの機能に着目した。380種類の天然物の抽出物を調製し、ヒト皮下前駆脂肪細胞の増殖と分化(すなわち、脂肪滴の蓄積)の両方に対してスクリーニングした。その結果、アルニカ花エキスが所望の効果を示すことがわかった。更なる研究より、アルニカ花エキスに含まれる6-O-メタクリロイルヘレナリンと6-O-イソブチリルヘレナリンが活性本体であることが同定された。そして、ヒト臨床試験においては、1%のアルニカ花エキスを含むジェルの塗布によって、副作用なく、唇と顔のボリュームを増加させ、シワを減少させることが示された。アルニカ花エキスは、シワを減らし、若々しいふっくらとした外観を作り出すための理想的な天然成分である。


詳しくは、「International Journal of Cosmetic Science」をご覧ください。



【関連リンク】 International Journal of Cosmetic Science

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